嫌い嫌いも好きのうち

君を見つけ出した時の感情がこの五臓六腑を動かしてんだ

思い切ってジャニーズが嫌いだった理由を書いてみる

Mステを見て気になったこと。

とあるアーティストさんのトークパートの時、そのアーティストさんのすぐ後ろのカメラに抜かれる位置に座っているジャニーズグループのメンバー2人がお喋りをしていた。それは私には2人の世界に入っているように見え、少なくともそのお喋りをしている間アーティストさんの話は聞いていなかった。

その光景を、私は「不快」だと感じた。アーティストのトークパート中に、今まで幾度となく出ている番組であってその位置にいたらカメラに抜かれていることぐらいわかりきっているはずなのに、堂々とお喋りをして話を聞いていないという態度が。

これが担当グループだったらこうは思わなかったかもしれない。担当には「好き」という感情が大前提にある分甘くならざるをえない。同じようなことを担当がしていたら「仲良しだな」としか思わず、トークを聞いていないということに着目することがなかったかもしれない。Twitterでその二人のコンビ名で調べてみると、やはり「かわいい」「何を話しているのだろう」という感想ばかりであった。

 

久しぶりにジャニーズに不快感を覚えた。今や関ジャニ∞とV6の掛け持ち、Jフレ復活祈願人間、とりあえずジャニーズがでる歌番組は見てみようというスタンスになっているが、8か月前ぐらいまではジャニーズがでてても進んでTVを見るような人間ではなかったし、3年ぐらい前になるとジャニーズが出ているとチャンネルを変えるレベルのジャニーズアンチだった。とにかく嫌いだった。

ここからの話はジャニーズをとにかく避け続け、偏ったイメージしか持っていなかった時であり、私の性格が偏屈で固まった思考しかできてなかった時の話であることをご了承していただきたい。

なぜそんなに嫌いだったかというと、簡単に言えば「気に食わなかった」のである。演技、音楽、どれでも手を出して、一個を極めていないスタイルが気に食わなかった。俳優として演技を極めている人を差し置いて、演技力がそこまであるとは思えないのに主演を務める。CDを出せば必ずオリコン上位にランクインする。それを実現させる「ジャニーズ」という冠が憎らしかった。「なんでこんな棒読みの人が主演なのだろう」「この音楽が2位で、多種売りをしているジャニーズの方が1位で評価されてしまうのだろう」何度も思った。一個のことを極めていないことを「中途半端」だと決めつけていたのだ。おい、コイツ今は主演映画を公開初日の一番早い時間に見に行き、CDが1位だと大はしゃぎしているぞ。

ヲタクの存在も少なからずある。冒頭で述べたことに対してもヲタクは許してはしゃいでいる。なんでも許してしまう。CDは複数枚買う*1。ヲタクの悪行はとても目についていた。有名なので言えば駅構内での土下座とか。理解しがたい行動を起こすヲタクが不快だった。おい、コイツ今はあんなに不快に思っていたジャニヲタになっているぞ。

どうしてこんなことがジャニーズには許されるのかといったらまぁ顔だろうという結論に辿りつく。それがまた不快度を加速させていく。誰だって「世の中顔がすべて」なんて素直に認めたくはないのだ。ブスだって人権が欲しい。そして3年前までの自分はジャニーズがかっこよく見えていなかった。「え、なんでこの人にこんなにファンがいるの?カッコイイと言われているの?」と思っていた。とにかくイケメンの基準が高かった。たぶん、イケメンの基準値はタッキーぐらい。そのぐらいイケメン基準値が高かった私は、その基準値に達していないジャニーズがどうしてそんなにキャーキャー言われているのか理解できず、「理解できない」がそのまま「不快」という感情になった。今ジャニヲタとなり、担当グループのメンバーにカッコイイを言い続けているが、イケメンの基準値が下がったという自覚はある。これは自分のジャニーズフィルターがかっこよく見せているのだなと思うことがある。

 

このような理由でジャニーズが嫌いだった。そんな嫌いを高校進学を機に「ジャニーズを避ける」という行為に意地になっていた自分をやめたことにより払拭させていった。だからといって「ジャニーズに何か意識を持つことをやめる」ということなので、好きになったわけでは全くなかった。そうして過ごして2年ほど経ったときに突然渋谷すばるに出会い惹かれ今に至るわけである。これを書いて嫌いだったあの頃を思い返してみると、よくこれを全部消し飛ばせたなと驚くと同時に、私にとっての渋谷すばるの衝撃に恐れるばかりである。ジャニーズを好きになれた今とっても楽しいので自担に大大大感謝である。

 

この嫌いだった理由に「それは間違っている」と反論されても「偏りすぎている」と批判されても「その通りでございます…」としか言えないので勘弁していただきたい。昔の自分はどうしようもなく偏屈な馬鹿だったのだ。

こんな記事書いて刺されないか不安だけど、一度書いておこうと思っていたアンチ時代の話でした。

*1:複数枚買いが私はとにかく嫌い。多種売りでも1枚を厳選して買う。一度も再生されないディスクが存在することが許せない。もっと言うなら音楽業界はもう配信制にシフトして構わないと思っている