嫌い嫌いも好きのうち

君を見つけ出した時の感情がこの五臓六腑を動かしてんだ

掛け持ち宣言

 

これはFNSうたの夏まつりでのV6の「Wait for you」のパフォーマンスが終わった直後の私のツイートだ。

 

少し前からV6という存在が気になっていた。はてなブログを始め、ジャニーズカテゴリーを周回するようになってからよく名前を見かけていた。20周年を迎え勢いがある、ということをひしひしと感じていた。その頃のV6のイメージにはっきりとしたものはなかった。情報として「おじさんなのに踊っている」ということを知っているぐらい(実際にパフォーマンスは見ていない)。V6のメンバーも言えなかった。顔はみんな知っていたが、顔と名前まで一致していたのは俳優の岡田君、あさイチのイノッチ、伊藤家の食卓の三宅さんだけだった。

関ジャニ∞からジャニヲタになった私は、他のグループについて興味を持つことが多くなった。関ジャニ∞と同じように、他グループにもそれぞれの歴史があって、それぞれの個性が集まっていて面白いことがわかったからだ。

だから、V6が出たVS嵐を見ることは自然な流れだった。V6というグループはどのような雰囲気なのかを知りたかったし、「最強のシンメ」と言われる剛健コンビとは一体何なのかを知りたかったからだ。

こうしてVS嵐を見終えた私はこうなった。

三宅健さんがかわいい。この事実に気づいたのである。伊藤家の食卓にいるお兄ちゃん、というイメージしかなく、喋っているところも動いているところもまったく覚えていなかったのだ。驚いた。そしてメンバーからあふれる平和なオーラ。嵐をつい応援してしまうお兄さんたち。今までにない関係性を見た。これが何もかものきっかけだった。

 

VS嵐以降、V6のことを気にするようになった。Wikipediaを見て顔と名前を一致させ、大体のV6の経歴を知った。ただこの時はまだ、今まで持ち合わせていなかった一般知識を揃えただけであり、他に気になっているグループと大差なかった。

 

7/4、THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ。が放送された。シャッフルメドレー。関ジャニ∞のメンバーたちばかり見ていたのでそこまでV6に着目していなかった。印象に残ったのは堂本剛くんだったし。(ただ録画したのを見返すと、無責任ヒーローがぴったりな三宅健ちゃんがベリーキュートアイフィールハッピーだった)

関ジャニ∞の茶番劇にそれでも楽しそうだからいいやという私なりの結論を出したあとに出てきたのはV6だった。

踊るV6を初めて見た。衝撃だった。関ジャニ∞は歌番組ではめっきり踊らないから、新鮮に感じたというのもあるかもしれない。とにかく平均年齢がアラフォーなおじさんたちがこんなにキレキレに踊るものかと驚いたのだ。

MUSIC DAYのV6メドレーのトリを飾ったのはアルバム「SUPER Very best」の初回限定盤Bのみに収録されている「Wait for you」。そう、冒頭で語った曲だ。まずこの曲の冒頭で森田さんの歌声を認識した。「こんな甘い声なの!?」。そう驚いた。まるで機械で編集されたような声。見た目とのギャップが凄い。イノッチの高音はクラッとした。もともと男の人の高音、裏声が好きなのだ。「あさイチのキャスター」でしかなかった井ノ原快彦の歌声は響いた。歌声、衣装、ダンス、フォーメーション、そして何より曲自体が私に大きな衝撃をもたらした。20周年に「あの上 もっともっと上」と歌うかっこよさ。何度も何度も繰り返し見た。

 

それからV6を本格的に調べるようになった。三宅健さん出演回のアウトデラックスだったり、伝説の学校へ行こうの修学旅行の夜だったり、歌番組でのパフォーマンスだったり。調べていくうちに奥の深さを知る。20年の歴史だ。追いつけない、掴めない。それでも感じたのは、V6の関係性は家族に例えるのにぴったりだということだ。親のように見守る年上のトニセンがいて、無邪気な年下のカミセンがいる。坂本さんがお父さんなのも、長野さんがお母さんなのも納得だった。関ジャニ∞は例えるなら兄弟、地元からの親友で、プライベートも一緒にいるぐらい仲良しだ。それと比べるとそこまでお互いに干渉せず、だからといって突き放すことはなく、ほどよい関係性でいるところが「家族」だった。だから私はVS嵐の時、平和なオーラを感じたのだろう。

 

この頃からネットの恩恵を借りてではあるが、健ラヂを聞くようになった。週レギュラーの番組を意識して視聴する。好きでなければしないことだ。私はこの時にはもう完全にV6のことを好きに、見続けていたいという気持ちになっていたのだろう。

 

だからチラつくのだ、「担当」という言葉が。

 

 V6を担当グループにしようか。そんな考えが浮かぶようになった。しかし私の答えは「NO」。それはまず私の知識量が圧倒的に足りないというものがある。「担当」を名乗るからには、そのグループや人に対して他担より知っていなければならない。これが私の考えている担当論だ。担当とは、その人についてより知っている人が名乗る言葉である。

20年の壁は大きい。それに、きっとファン層に原因があるのだろう、V6のエピソードや経緯などを細かく記しているサイトが見つからなかった。そのグループの人となりを細かく知っているわけではない。そんな人間が果たして担当と名乗っていいのだろうか。そういう思いで担当と呼ぶのもためらった。この熱は一時的なものと思っていたというのも理由にある。

 

ただ、FNSでのWait for youを見た時、私はなぜだか泣きそうになった。前見たときよりも、彼らが歩んできた20年間を少しだけわかるようになったからかもしれない。一人一人についてより見るようになったからかもしれない。MUSIC DAYの時はただただ圧倒されるだけであったこの歌が、今回は20周年を迎えた彼らが歌っていることに、20年間V6というグループが存在していることに、有体な言葉を使えば「尊い」と思ったのだ。

鼻の奥がツンとした。こみあげてくるものがあった。「彼らをずっと追いかけていたい」、そう思った。「担当にしたい」、そう思ったのだ。

 衝動的だった。気づいたときから担当だった渋谷すばる関ジャニ∞の時には浮かばなかった。「担当にしたい」と思うことが自分にあるとは思わなかった。

だから私は、FNSを見た直後に掛け持ち宣言をしたのだった。

 

 

 

しばらく経ったあと、悩んだ。あまりにも突発的な宣言だったからだ。担当にするにしても、この20年間の差を詰めるのはそれなりの覚悟がいる。渋谷さんは、それこそ予備知識もないままの一目惚れで、これを担当と言わずになんと言う、ぐらいすぐに私の真ん中に入ってきた。だから悩むことなんてなかった。

お茶の間という選択肢だってある。ただでさえ関ジャニ∞だけでも情報量の多さについていけなくなる時があるのだから。今私をV6に突き動かしている原動力は知識欲だ。彼らを知りたい。その一心で動いている。では知識欲が満たされたら?熱は冷めるのだろうか?そもそも担当ってなんだろう。思考がぐるぐる回った。

 

わからなくなった私は、一旦自分のことを振り返ってみた。初めて自力で好きになって、応援していこうと決めたのはSPYAIRというロックバンドだ。ライブを見た瞬間、一目惚れ。ジャニーズを好きになった今でも大好きだし、自分の芯である存在と思っている。

次に好きになったのはUNISON SQUARE GARDEN(以下ユニゾン)だった。ここにヒントがあった。ユニゾンのことは、オリオンをなぞるの時から知っていた。高校に入ってロックバンドを聞くようになってからは、オリオン以外の曲もポツポツと聞いて、好きだなと思っていた。そんなユニゾンに熱を帯び始めたのは去年の夏ごろだった。きっかけは何だろう。斎藤さんがポリープから復帰したというニュースだったか、ツアーで地元にくると判明してからだっただろうか。Youtubeで曲を探して何度も聴いたり、5thアルバムを予約して、それが届く前にTSUTAYAで今までのアルバムを全部揃えた。なんとも曖昧に、ぬるっと自分のなかに入ってきた。いつの間に、本当にいつの間にSPYAIRと同じぐらいの熱量を帯びて好きになっていた。

 

きっとV6もそういうことではないのか。スタートの熱量が小さくても、このFNSまでの間で確実に私の中に入ってきていたのだ。既に私はV6のことが好きになりきっていたのだ。だからきっと、担当と名乗ってもいいんだ。今からゆっくりとでも、確実に差を詰めて追いかけていけばいいんだ。そう思った。

 8/1にNHKで放送されたSONGS |  第349回 V6で、森田さんが俳優として大きなプレッシャーを背負う岡田くんに向かって「こうやって(V6で)集まってるときくらいは、何も考えずに笑っててほしい」と言い、三宅さんは「ここにいるときは良くも悪くも「岡田」だからな!」「お前は俺たちの呪縛から逃れられない!」と言った。それを受けた岡田くんは「そんな言葉が聞けるなんて泣けるよなぁ」「14の時から知ってるから。こんなに頭の上がらない現場ないもんね」と返す。

この関係性が好きなのだ。個人個人、それぞれの才能を生かした場所で仕事をする。ただ6人で集まったときは家族になる。その家族を私は眺めていたい。ずっと見ていたい。だから私はV6を担当グループにすることに決めた。

 

 

 

だからと言って、関ジャニ∞の熱量は冷めたの?と聞かれたらまったくそんなことはない。V6を担当にしたいと思ってからも、関ジャニ∞一本だったときと比べてまったくやっていることは変わらない。プラスでV6関連のことを調べているだけだ。いつまでたっても、こちらは親友のような関係性であるお兄ちゃんたちは愛おしい。

だから「担降り」なんて考えもしなかった。「担降りするかどうかって、考えた方がいいのかな?」程度だ。そんなこと思っている時点で担降りなんて結論が出ないのは見えていた。

グループとしては関ジャニ∞とV6の2つが担当になるが、個人としては渋谷すばるしか担当ではない。エイトの7人、V6の6人合わせて13人を並べてみても、選ぶのは絶対に渋谷すばるである。それぐらい私の中で彼は圧倒的だ。

 

 

お父さんのような坂本さんが好きだ。優しいの基準である長野さんが好きだ。お調子者のイノッチが好きだ。センターで天才的な森田さんが好きだ。いつまでも変わらない三宅健ちゃんが好きだ。上質な変態で末っ子な岡田君が好きだ。

 

でも、

 

いじられお兄ちゃんな横山さんが好きだ。佇むだけで世界が変わるようなすばるくんが好きだ。仕切り役で天然な村上さんが好きだ。笑顔にすることが大好きな丸山さんが好きだ。色々な神様に愛されている安田さんが好きだ。器用なくせに不器用な錦戸君が好きだ。ヘタレで毒舌な大倉くんが好きだ。

 

みんな好きだ。大好きだ。関ジャニ∞もV6も、それぞれにそれぞれの個性があって、みんな愛おしいのだ。だから私は掛け持ちをします。関ジャニ∞とV6、もっというならSPYAIRUNISON SQUARE GARDENも、みんな丸ごと大好きです。

 

V6担当の皆様、不束者ですがよろしくお願いいたします。

関ジャニ∞担当の皆様、これからはV6のことも発言するようになりますが、嫌な方はお別れを。それでもいいという方は、これからもよろしくお願いいたします。

 

長くなりましたが、これが私の「掛け持ち宣言」です。