嫌い嫌いも好きのうち

君を見つけ出した時の感情がこの五臓六腑を動かしてんだ

井ノ原快彦に失恋し続ける

 

我らがイノッチこと井ノ原快彦さんは、既婚ジャニーズである。07年9月28日、なんとVoyagerコン初日のMC内で発表。コンサート後に2人そろって記者会見をした。2人そろっての記者会見はジャニーズ初。

 

井ノ原さんは、私にとって所謂『リア恋枠』というところにいる。ジャニーズに対して「もし彼が〇〇だったら」で自分との関わりを妄想、つまるところ夢小説的妄想はあまりしない、するとしても「自分がジャニーズだったら」での関わりがほぼほぼである私が、井ノ原さんに対してだけは「結婚したい」という感情を抱いている。

井ノ原快彦と結婚したい。こう思い始めたのは確か去年の年末。岡田さんが信じて井ノ原さんにメールで祝福したという紅白司会決定かという新聞の記事が出たころ。まだ正式決定ではないにせよ有力候補として名が挙がっているだろうと考えると、急に井ノ原さんのことを誇らしく感じた。

NHKの朝の顔」として名高く、定期的にあさイチ内での発言が「イノッチいい人」エピソードとしてネットニュースになる。毎朝#あさイチはトレンド入りするので是非見てみてほしい。必ず誰かが「イノッチいい人だな」とつぶやいている。ジャニオタではなく、一般の方が。

友人に「友達の彼氏の写真を見せられ微妙だったとき、『イノッチみたいだね』と言ったらイコール優しそうな人となるからいいらしいよ」と恐らくソースがTwitterの話を聞かされたときはなんて失礼な話なんだと思ったが、それぐらい井ノ原さんが優しい人、いい人ということが世間に浸透しているのである。こんなにいいイメージで世間に浸透している、なんと誇らしいことか!

なのにV6で彼を見ると明らかにいい人ではないところが面白い。今朝のめざましテレビのように、20周年でのインタビューでメンバーから「今でこそいい人だけど昔は本当にひどかった」エピソードを何度聞いたことか。これがみんな大好きギャップ萌えとなって私に襲いかかったのである。私が井ノ原さんってこういう人だよなって最も感じるのは少年倶楽部プレミアム*1に出演した際のこの会話。

井ノ原「ジュニアで一番最年少として入ってたけど、それこそ坂本君も長野君も辞めちゃって、どんどん押し上げられてって、年齢も上になってきて、リーダーみたいな感じになってきたんですよ、ボクが」

太一「昔からいる人だぞみたいな」

井ノ原「うん、それでぇなんか振付とか位置とかもボクにちょっと権限があるみたいな。」「そしたらぁ~、長野君がふらっと戻ってきちゃうんだよ。そしたらもう、俺は後輩がいっぱいいるわけですよ。『井ノ原さん!』『イノッチさん!』『どうしたらいいんですか!』って言われるような立場なのに、長野くん帰ってきちゃったら困るわけですよ(笑)」

太一「なんで困っちゃうの長野くんが来たら(笑)」

井ノ原「いや俺がわりと築き上げてきたなかで、長野くんは元々先輩だから頭上がらないじゃないですか。難しいなってことで、長野くんにちょっと話して、『今までとちょっと立場も違うんでぇ、みんなと同じようにボクが仕切っちゃっていいっすか?』って」

太一「おお!長野君に言うわけ!そしたら長野くんは?」

井ノ原「『どうぞ~』って(笑)」

太一「いい人だ~~~いい人だね~~~~~~(笑)(笑)」

井ノ原「いい人なのよ長野くん!(笑)」

 いい人なのは長野くんだった。私の大好物は井ノ原さんのブイブイ言わせてた時に長野さん坂本さん帰ってきちゃったエピソードである。坂本さんには復帰してきたときは敬語だったが、長野さんは復帰した時コンサートの振りを一日かけてずっと教えたから自分が上なような気がして敬語使わなかったとか。あとデビューしてしばらくカミセンがCDジャケットの前に出ててトニセンが小さかったことを井ノ原さんは不満に思っていたけど、上2人はしょうがないと思っていたりとか。アイドルなら二人が帰ってきても「困った」なんて小物っぽい思考をしなさそうなものを、そういう漫画的でなく人間臭い感情を持ってる井ノ原さんが好きだ。

V6の中では年上組に入っているが、トニセンの中では一番下、それも長野さん坂本さんは学年で考えると1つしか変わらないのに長野さん井ノ原さんは4つ離れており、カミセンの一番上森田さんとの方が2つ違いで近い。そんなわけでトニセンの中にいると末っ子感が強い。「カリカリしたものは?」という質問に3人で答えを合わせるゲームで「ポテロング」と答え2人をヒーヒー笑わせたり、昔のあだ名が「よっちゃん」「おちびちゃん」だったり。おわかりですね、ギャップ萌えです。

 

そんなこんなで井ノ原さんへの愛がたまっているときに紅白司会を務めあげたのだ。それも「こんなに安定した司会はなかなかない」と言われるほどの絶賛。ディズニーメドレーでのミニーをエスコートする紳士っぷりにお色直しの度に目を奪われる足の長さ。惚れるしかない。きっとここから愛だったのだ。

 


 

でも井ノ原さん結婚してんだよな~~~~~~!!お子さんいらっしゃるんだよな~~~~~~~~~~!!!

 

 


現実は非情である。別にアイドルと結婚どころか知り合うことすらできない世界なのだ。だが井ノ原さんみたいな人と結婚したい、ではなく井ノ原さんと結婚したいと思ってしまっているのだこちとら。

だからネクジェネ*2でウッディの靴の裏には名前が書いてない話とか、日曜朝のレンジャーものの映画に詳しかったりとか、エンドロールでぐずる子供が見るような映画を見てたりとか、生活の話をするときに坂本さんが「井ノ原は」ではなく「井ノ原家では」っていつも言ってたりとか、そういう話を聞くたびに「おうふ…」と変な声がでるのである。OMSの観覧の時に左手の薬指に指輪をつけていたりとか、目情でお子さんと公園で遊んでいたりとかを聞くと、「そうだこの人家庭持ちだった」とダメージを受けるのだ。

しかし、ここまで私は「井ノ原さんと結婚したい」と思うのは「井ノ原さんが結婚している」という事実があるからであるという大きな矛盾。他の誰よりも旦那さんとしてのアイドルを想像しやすいのだ。だってそれは妄想ではなく現実だから。上記の家庭持ちエピソードを知ったとき、ダメージを受けると同時に「いい旦那さんだな」と思うのだ。だから「結婚したい」なんて思ってしまうのだ。罪な男だ!

そして私がオタクしてて一番好きな人たちに思う事は「幸せになってほしい」である。私たちに幸せをたくさんくれる彼らが一番幸せであってほしい。だから男として、家庭を持つ「幸せ」を得ている井ノ原さんは、私にとっての「幸せ」でもあるのだ。

その「幸せ」をオープンに話すことをできなくさせているのは私みたいなファンだろう。それを考えると申し訳ない気持ちでたまらなくなるし、そんな思考の自分の首をだれかはねてほしいと思う。でも結局私は「結婚している」井ノ原さんが好きなのであって、「結婚している」からこそ生まれるエピソードにダメージを受けるとともに「結婚したい」と思うのだ。だからダメージを受けるとわかりつつも井ノ原さんの「パパドル」なるところをもっと見たい。とんだドMである。なんと幸運なことに、私たちにはラブセンというゲームがある。井ノ原さんと疑似恋愛を公式に許されている。だから私の欲求は背徳感と共にではあるがそこである程度満たすことができる。安心してください、無課金でもそれなりに楽しめますよ。そういった意味でジャニーズが乙女ゲームを出すのはかなり有用なのではないか…?

 

私はアイドルに対する思いは「性欲のない恋愛感情」だと思っている。人を好きになること、それは「恋をしている」と言っていいのではないか。特別な関係を望まなくとも、あなたの事が好きで、あなたに会うときに精一杯おしゃれして、一言一言に一喜一憂したりする私は紛れもなく恋しているのだ。

 

毎朝、時間の余裕がなくたった5分しか見れないあさイチを見て始まる一日が私は好きだ。井ノ原快彦に永遠に失恋する毎日が楽しいのだ。だから私は今日も、井ノ原快彦に失恋し続ける。

 

 

 

 

あー井ノ原さんと結婚したい。

 

 

*1:09年2月15日

*2:Next Generation。トニセンの3人がパーソナリティを務めるラジオ。