読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

嫌い嫌いも好きのうち

君を見つけ出した時の感情が この五臓の六腑を動かしてんだ

渋谷すばるの歌詞が描く世界

こちらのインタビュー記事で、各タレントの作詞論の話がでた。

私は渋谷すばるの歌詞が描く世界は共通のものがあり、それがここ最近変化したという意識を持っている。今日はその仮定について検証していこうと思う。

 

この記事を書くに至って、歌詞を一部とはいえ大量に転載することになるので、こちらの記事を参考にして右クリック禁止というスタイルをとらせていただいている。ブログ全体にかかっているので他記事にもこの体裁がとられているのでご理解いただきたい。

 

 

渋谷すばるの作詞には特徴がある。歌詞を見ただけで一発で「これは渋谷すばるが作詞したな」とわかるぐらいの。それが、

「&」の多様

・韻を踏むことにこだわる

この2つである。そして私が感じている歌詞の変化は、

2014年以降の作詞楽曲において韻を踏むことへのこだわりがやわらいでいる

というものである。今回はこの仮定を中心に歌詞を検証していこうと思う。

 

 

まず、渋谷すばる作詞で今回検証した楽曲をリストアップしていこう。

アルバム収録のソロ曲

words、琉我、Revolver、あ

共作

9号車2番A席(錦戸)、狩(仮)(ヨシャオ族)*1、道(丸山)

作詞担当曲

ONE、desire、All is well(一部分のみ)、ゆ

ソロ名義シングル収録曲

乗っかりトレイン、護り歌

Flat FiVe Flowers(以下フラフラ)楽曲*2

pray、greedy、Re:フラワー、Flower

その他にもフラフラ楽曲はあるが、どれも未音源化のためネットの歌詞への信憑性が薄いため、字幕つきで確認できる動画がアップされている楽曲に絞らせてもらった。

 

それではこの仮定についての話をすすめよう。まずは「&」の多様について。彼の歌詞には特に並列、添加の接続詞が多い。意味として同じ方向に分類される言葉の繰り返しや、対比の言葉が多い。実際に並べてみた。

琉我

を望む を歌う ~ 明日を求む 現在を歌う

臆病も強がりも抱きしめるわ

満たさないででも離れないで 

「何」に対する対比として「明日」と「現在」。この「明日」と「現在」自体も対比になっている。

 

誰かのためじゃない 自分のためでもない

産声で言った言葉泣きながら言った言葉

これは同じ意味の言葉を言いかえることによる繰り返しパターン。

いつもの笑顔 いつかの涙

枯らした涙 眠れぬ夜 

 ONE

・本当は怖くて 誰より弱くて

 

思いも明日へと

・だからどこまでも進む どこまでも続く

 乗っかりトレイン

・何も考えたくない 誰とも話したくない

・お前にさらけ出したい お前にもっと届けたい

pray

・全ての祈りは 明日への祈りは 君との祈り

・つないだその手に 握ったその右手

 greedy

抱きしめられても 繋がっていて

「あ」の「ありがとう」と「おめでとう」の繰り返しはそういうコンセプトだろうと割愛している。こうして並べていて気づいたのだが、「も」が多い。添加に分類されるものだ。恐らく癖であろう。これが大きな特徴の1つだと考える。

 

 

 

次に韻を踏むことにこだわるについて検証しよう。

韻を踏むことは歌詞にとって重要なポイントではある。しかしまぁ彼の歌詞はしつこいぐらい韻を踏むのだ。もはや駄洒落である。並べてみよう。

words

キャシャな体は家系で クシャな笑顔は関係ねー

・Love Love Love Love rough 裸婦 love love

家系で(a-ei-e)⇔関係ねー(a-ei-e)、Love⇔rough=裸婦

Revolver

馬鹿らしい秩序にねじ込むぜRevolver

新しい生道詰め込んだシリンダー

騒がしい音黒く塗りつぶせUPPER

モドカシイなら全て打ち砕け

Go to 脳 No Know

Oh yeah it's OK 人口 心臓

 「Go to 脳 No Know」→日本語発音o縛り、人口⇔心臓

世界が変わるから 限界なんかないから 絶対あきらめないから

 9号車2番A席

明日へと続く 僕らのひかり

明日へと続く 僕らののぞみ

新幹線の「のぞみ」「ひかり」にかけてる。これ錦戸君が考えてそうでもあるけど…。(追記:やはりここは錦戸君原案だと公言されていたみたいです)

狩(仮)

男の本能それは狩り

朝から晩までそればかり

狙い定め間合いを計り

明日へ繋ぐ光り

 ここのパート絶対考えたの渋谷さんだろ!と思うぐらい渋谷イズム。サビの「命をかけて涙を狩った お前への愛だけは、かれない」が秀逸。

ONE

手を伸ばせ つかみとるんだ

目を凝らして 奪いとるんだ 

手を伸ばせ⇔目を凝らして(e-o-o-a-~e)、つかみとるんだ⇔奪いとるんだ(u-a-i-o-u-n-a)

 desire

きつく抱い貴方だけ

汚し 止めない

行かない 繋げ

飲み込めるわ 貴方を

ここではなし

All is well

いつまでもこのまま 時の流れるままこのまま

真っ直ぐに進もう心のまま 疲れたら休もうそのまま

Re:スタート

ここからReスタート 心の傷が

言葉のDoctor そこからどうか

ここからReスタート 心残りが

孤独なSinger ここからどうか

Flower

誰だって 辛い 日々乗り越えて

枯れたって try また咲くの

雨んなって cry やけんなって fly

晴れんなって Flowers 

また咲くよ

 フラフラ時代は顕著にこの特徴がでていると思う。しつこいぐらい韻を踏んでる。ちなみにFlowerのAメロは文節の固まりが「は」「こ」「お」「あ」で頭の文字が揃えられている。

 

 

ここで私が一番検証したいころが2014年以降の作詞楽曲において韻を踏むことへのこだわりがやわらいでいるである。

2014年以降作詞楽曲はゆ、道、乗っかりトレイン、護り歌

韻をしつこく踏んでいるのはサビ部分が多いので、サビを並べてみる。護り歌はサビがないので、全文掲載。

まだ夢の途中 まだ夢の途中 

見て見ぬ振りをしてたら置いてかれるから

だからどこまでも進む どこまでも続く

いつもの声聞こえたら つながってるよ

これからも変わらず歌い続けよう いつまでもあの笑顔で

どんな時も君と笑おう そう決めたんだよ

ただ未来へ向かって

君の笑う声を 今ここで聞いてたいから

僕は今、ここにいるよ。

護り歌

ゆらゆらとゆらゆらとゆっくり

心のままに涙を流して

生きてるだけそれだけで本当は

独りきりじゃないよ

おかえり おやすみ

誰かのため思える心は 今を生きてる微笑み

そっと流れて

乗っかりトレイン

お前に乗っかっていたい

これだけはやめられない

ずっとつながっていたい ずっと揺られていたい

ずっと離したくない ずっと乗っかっていたい

乗っかりトレインはサビだけだと短いのでサビの先まで掲載した。この曲は「…たい」「…ない」で歌詞の語尾が統一されている。これで仮定は反論されたのではないかと思ったが、「心臓⇔人口(i-n-o-u)」「世界⇔限界⇔絶対(e~a-i)」など韻を踏んだ違う意味の言葉を並べてはいないので、やはり仮定は間違っていないのだろう。

 

なぜ渋谷すばるは2014年以降で作詞のスタイルが変化したのか。

渋谷すばるが2014年以前と以後で大きく違うことは、髪型である。冗談だ。

2014年に何が起きたかというと、映画「味園ユニバース」で初単独主演映画もといその主題歌でソロデビューである。私はここで大きな心情の変化、音楽に対する考え方が変わったのではないかと推測する。

なので私は歌詞の変化の理由に味園プロジェクト*3が大きく関係していると考える。

ただそれが具体的にどういう影響で、どのように彼の心情が変化したのかはわからない。私がファンになった時はすでに映画は撮り終えている状態だったし、ソロデビューも発表されいた。

だから具体的な理由はわからない。もしかしたら私の知らないインタビュー記事などですでに語っていて公の事実なのかもしれない。もしそうだったら教えていただきたい。

 

 

これが私の考える渋谷すばるの作詞論、渋谷すばるの世界である。

*1:安田、大倉、横山、渋谷のユニット

*2:Jr.ユニッ内バンドユニットFiVeと渋谷すばるが結成したバンド。2011年にFiVeが活動停止を発表し、事実上フラフラも活動停止に。

*3:映画主演決定からソロデビューまでの一連の出来事